いろいろ情報

ご飯がメッセージ?

「ラップにかけるペン」みなさんご存じですか? 赤・黄・緑・青・黒・白の全6色で、ラップの上に好きな絵や言葉をかけるそうです。電子レンジの加熱に強く、冷凍保存OK、水にも落ちにくいという新製品です。

 

遅い帰宅で家族は寝静まり、一人の食卓を囲む時、ネクタイをゆるめながらテーブルに目をやると、冷めたおかずのラップの上に「おかえり」「あっためてね」と書いてある。もしもその一言にジ〜ンときたら、まさしく「ご飯がメッセージ」。『メディア論』を著したマーシャル・マクルーハンは「メディアはメッセージ」という言葉を残しました。マクルーハンは「ご飯がメッセージ」をどう受け取るでしょうか。

 

◎参照:サランラップ®に書けるペン みんなの使い方SHARE!(シェア)|旭化成ホームプロダクツ

http://sw-pen.jp/

 

◎参照:RAKUYAKI|プラスチックの射出成形加工メーカー

http://www.epoch-chemical.jp/original/wrapmarker.html

紙では無理――ならばデジタル

 これからどうなるのか? 1992年10月。まるでわからずに、それでも高らかに「電子の出版社」あらわる!と宣言しました。ボイジャーのスタートはそこからです。もう24年が経つのです。誰かに助けてもらおうと、人に会う毎日が続きました。そこに長い髪を金髪に染めた、見るからに異形いぎょうの男が現れました。S-Fマガジンの編集長だというではありませんか! 何か力になってもらおうと、これからのデジタル出版の世界について熱を込めてお話ししたのです。

 

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VOYAGER設立の案内状 1992年

 

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過ぎ去って終わり、そりゃ悲しい

 最初から諦めていた。どうせ誰も振り返らないだろうと。だから少数にしか渡らなかったとして、落胆もしなかった。普通はそれで終わっていく。過ぎ去ってかえる声もない。ところがだ……『にっぽん虫の眼紀行』というデジタル出版のページに突然アクセスが急増した。一体何が起こったのか?

 著者はMAO丹青Danqing(日本在住・現在神戸国際大学教授)。1987年留学生として来日以来、日中両国の架け橋となる活動の数々を行ってきました。好奇心溢れる中国青年が繊細な視線と豊かな感性で、忘れられた日本の自然と文化の奥深さを再発見したのです。現実を「虫の眼」として体験することは人々の喜怒哀楽を映し出し、二つの国を結ぶ文章を導きだしました。18年も前のことです。

 

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◎クリックすると試し読みがご覧いただけます

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サルベージと言われて

 3人が振り向いた。いや、そこにいたのは3人だけだったので全員が目を向けたと言っていい。一人はエヴァンゲリオンの愛読者。一人は建設会社で働いたおじさん。そしてもうひとりはデジタル出版の女性編集者だった。

 

* * *

サルベージとは遭難船の人命救助の意味がある。1996年に放映された「新世紀エヴァンゲリオン」でエヴァ初号機に取り込まれ個体を失くしたパイロットいかりシンジを救出するシーンは、この手の玄人には忘れられない物語である。第拾九話「男の戰い」、第弐拾話「心のかたち 人のかたち」……その男は、サルベージと言われて咄嗟とっさにこれらのシークエンスを連想したのだった。

 

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「世論」の正しい読み方は?

7月10日、いよいよ行われる参議院選挙。選挙が近づくと、「世論調査」という言葉を見聞きするようになります。「世論」の正しい読み方は、セロンでしょうか、あるいはヨロンでしょうか。

 

「世」にはセとヨ、二つの読み方があります。もともとは「世」をセ、「輿」をヨと読み分けていました。ところが60年ほど前に決まった当用漢字表に「輿」が入らなかったのです。代用として「世」を使っているうちに、「世論」と「輿論」の意味も混じっていってしまいました。意味や読み方で私たちが悩んでしまうのは、実はこの当用漢字表が決まったからだったのです。

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悩めるあなたへ「ロマンサー入門ガイド」!

Wordで作品を作ろうとしているあなた! “文字モノ”をきれいに整えて作る方法をわかりやすく解説する、「ロマンサー入門ガイド」を公開しました!

 

「スタイル」や「ナビゲーションウィンドウ」を知らない人は読まないと損ですよ?

 

 

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◎画像クリックでロマンサー入門ガイドページへ

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ネット炎上 煽るな、危険!

SNSに書き込んだコメントが、意図せぬ方向に取り上げられて、周囲からバッシングされている事件、よく見かけませんか? 最近では東京五輪エンブレムのパクリ疑惑が大騒ぎになりました。これを見てネットの炎上って怖いなと感じた人も多いと思います。

 

でも安心してください。『ネット炎上の研究』(田中辰雄、山口真一著・勁草書房)によると、ネット炎上になった書き込みを見た人のうち、いわば加害者の人たちは全体の0.5%です。ごく一部の人が繰り返し何十回と書き込むことで、あたかもすべての人が攻撃しているような状況が生まれるのだそうです。実際に、Twitterでの炎上の寿命は24時間なのだそうです。

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幻のデジタル出版

 犬みたいに働いて 丸太みたいにねむるだろう……しんどかったぜ A Hard Day's Night 。どこかで聞いたこともあるでしょう。いや、あの調子に乗って、口ずさんでいたのかも。

 

 私たちボイジャーはビートルズのA Hard Day's Nightをデジタル出版しました。1992年のことです。こんなこと後にも先にもありません。何も分からぬドサクサに一輪咲いた徒花あだばなのごときものでした。世の中に出たのはほんの2年間。それ以降プッツンで市場からは消えました。手元に残ったものでさえ、今や見るOSもハードもありません。作られた予告編のビデオだって、YouTubeから削除の憂き目にあうありさま、夢も志も、注ぎ込まれた人の努力も、ことごとく雲散うんさん霧消むしょうしてしまいました! これが出版と言えるのか? 面影を語る誰が残っているでしょう。ボイジャーの反省はまさに “A Hard Day's Night” から始まったのです。

 

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『A Hard Day’ s Night』 CD-ROM 版

☆クリックするとプロモーション動画が見れます

 

 これに先立つ1987年、VOYAGER “Criterion Collection”としてレーザーディスク版はリリースされた。1992年のCD-ROM版は、全編90分の映画をQuickTimeでまるまる収録したうえに、シナリオやインタビューなど、数々の付録が入っていた。

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遠く離れた島 × 若者 × デジタル

瀬戸内海の小豆島から、デジタル発のマガジンが7月1日より刊行になりました。マガジンの名は「その船にのって」。島民たちによるオンラインマガジンの挑戦が今、始まります。

 

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URL:http://www.sonofune.net/

 

ところで小豆島はどんなところかご存知でしょうか? 〈あずきじま〉ではないですヨ〈しょうどしま〉です。この島は木下惠介監督の映画『二十四の瞳』の舞台になった場所で、原作者壺井栄の故郷としても知られています。豊かな自然に恵まれ、オリーブ、醤油、塩、最近ではジンジャー・シロップなどの生産が盛んです。

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足元にある未来を見据えて

Romancerでなんと200作品近くも電子本を公開しているポシブル堂書店。今回、店長の田邉浩昭さんにお話を伺いました。

 

電子書籍という言葉に馴染みのない時代から、書店を運営している田邉さん。電子出版との出会い、そして魅力についてお話いただきました。

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読むように見る 見るように読む

『The Freshness Keeper』

セリフがなく、ショートムービーを見ているかのような絵本がRomancerで公開中です。独特な世界観が気になり、作者の神尾未歩さんにインタビューをさせていただきました。

 

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◎本をクリックすると作品が読めます

ビルの端から下界を眺める男性。見つめる先には……

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写真は記憶のタイムマシーン

2015年6月よりスタートした、片岡義男 全著作電子化計画。およそ1年が経とうとし、小説200作品が電子化されました。この計画は、作家・サポータ・制作スタッフみんなの力で運営されています。そして、本日6月13日より片岡フォト・ライブラリーがオープンしました。

 

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◎上記ロゴから片岡フォト・ライブラリーへリンク

 

作家と写真家2つの顔をもつ片岡義男。約5,000枚の写真を現在準備しており、一部サンプルをご覧いただけます。マネキン、商店街、文房具、ポスター、食品サンプル……作家が気の向くままに撮った写真をアーカイブし、それを読者と共有する。たった一枚の写真から思いもかけない対話や記憶が甦ることを願っています。

音声読み上げ対応 Romancerでお試しください

6月1日(水)より、Romancerは本の音声読み上げに対応しました。

 

現状PCのみの対応です。

本を開き、キーボードの「T」を押すと読み上げが開始されます。

 

Romancerの音声読み上げがみなさまの読書生活に役立つことを願っています。詳細は以下のページをご覧ください。

https://romancer.voyager.co.jp/speech-trial

 

オタクじゃなきゃ本なんて書けない

まずはこの本を見てほしい。

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力強い手書きの文字、大胆な色使い。なんとも言えない迫力に圧倒されるだろう。

著者は小学6年生の山本健太郎くん。文房具好きが高じて、夏休みの自由研究でまとめたものがなんと紙の本になったのだ。メディアでも数多く取り上げられて、文房具界では今話題の人物だとか。

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ニッチはどっこい生きている

『インディーズ出版社の生き残り術』……ニューズウィーク日本版公式サイトでこんな記事が上がっている。大いに気になる。今回シカゴで行われたBEA(Book Expo America)を取材した渡辺由佳里さんのレポートは、大変貴重な教訓が記されている。ぜひ読んで欲しい。

 

インディーズが生きる4つの法則。まずニッチに徹する。息の長いニッチを選ぶ。小さいことを逆手に取る。直販を離さない。ここにはどっさりそんなヒントが輝いている。

 

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◎クリックすると本が開きます

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次世代ウェブ技術の姿 ティム・バーナーズ=リー氏 続報

5月10日、シカゴで行われた2016 IDPF DigiConカンファレンス。今回はWeb技術の生みの親、ティム・バーナーズ=リーが登壇しました!

 

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2016 IDPF DigiCon:ティム・バーナーズ=リー氏

 

前回の記事はこちらからどうぞ。

IDPFデジコン開催 ボイジャー取材班がゆく!

内容:IDPF事務局長 ビル・マッコイ氏のスピーチ

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たった一人の出版者

「おひとりさま」

今でもよく耳にする言葉です。最近では「“おひとり”で自分の趣味や好きなことを楽しむ」という使われ方もされているようです。一人カラオケ、一人焼き肉、一人結婚式なんてのもあります。

 

周りの目なんて気にしないで、一人でそれを徹底的にやる。自分の人生を謳歌する。物事の本質を見極める。この考え方こそデジタル出版にも通じると思うのです。

 

とある作家とRomancer編集部は一件のサポートメールで繋がりました。

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凡人は模倣し、天才は盗む

これはパブロ・ピカソの言葉です。

作品創作の原点は「誰かの作品を真似る」ことから始まる。

ピカソが言うのなら間違いないでしょう。心に留めるべきは、真似するだけでは二番煎じにすぎないということ。過去の作品からインスピレーションを受け、アイディアを"盗む”。自分のオリジナルを加える事ができるかどうかが凡人と天才の差だと。

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