いろいろ情報

3日で6日分の話が聞けた、驚愕の図書館イベント!

11月10日(火)より3日間にわたって開催された図書館総合展ですが、本日をもって無事終了しました。

本イベントの大きな特徴は、同時に10以上の会議場において開催された、様々なトピックの講演やパネルトーク。
その数なんと89トピック、延べ時間8220分!ひと続きに並べると昼夜無しでほぼ6日間ぶっ通し分のフォーラムが開かれている計算になります。

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「ライブラリ」はずるい言葉?

パシフィコ横浜で、2015年11月10日〜12日の3日間、図書館総合展(http://www.libraryfair.jp)が開催されています。

この展示会はさしずめ図書館のテーマパーク。めったに一般人の目には触れない図書館のリアルな裏側に触れることができます。

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何故かタルコフスキーを想う

何十年ぶりかでタルコフスキーの『アンドレイ・ルブリョフ』を見た。アンドレイ・ルブリョフは実在した15世紀ロシアのイコン画家であるが、動乱の時代を生き、創造の壁にぶつかりながら歴史的な絵画を描き残す。その放浪の過程で鐘造りの若者と出会う話が映画の最終章に出てくる。鐘造り親方であった父親を亡くし、残された若造とも言える息子がはじめて親父の跡を継ぐべく鐘造りに挑戦する。鐘は見事に完成し、鐘つき玉(舌)が揺れ動き、反動を大きくして、最後の最後に大きな音を発する。

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文章校正のテクニック その1

自分の作品を公開する場合、公開して他人に読んでもらって恥ずかしくないように、誤字脱字や言い間違いなどはできるだけ無くしたいものです。そのための作業を「文章校正」と言います。
今回は2回に分けて、Webツールを使った「文章校正」のやり方をご紹介します。

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クレイグ・モドが韓国パジュで話したこと

2015年10月8日韓国 paju bookcity が主催した編集者のためのセミナーにおいて、Craig Modは講演を行った。ちょうど彼の著書である『ぼくらの時代の本』の韓国語版(マウンサンチェク発行)が出版されることもあり、韓国の若き出版人へ直接に語る機会をえたことは好機であったと言えるだろう。

 

Craig Modが語ったことは、詳細に記録としてここに皆様へお届けしたので、お読みいただければいいと思う。一言つけ加えておくことがあるとすれば、最近の彼の言動には一種のよび戻しのようにも感じられる旧メディアに対する思い入れが多いことだ。ここでの場合、本のもつ確かさとか、見えない部分についての入念な配慮を施す姿勢への敬意を限りなく語る。彼が余白を語るのはその象徴ともいえるだろう。

 

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上手にできない、上手に読めない。

たくさんの「あたりまえ」が上手にできない......聞いて頭をめぐらした。 それって嫌なことなのか、すごい可能性を含んだことなのか? 「あたりまえ」をどう考えるかで全ては違ってくるだろう。だが、ADHDー注意 欠陥・多動性障害という病気がそこにはあるという。これを扱ったマンガがRomancerに上がっている。

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デジタルが救世主 台湾の新聞紙事情

台湾よりこんな記事を見つけました。「當報紙不再是報社主力!?聯合報董事長:64年來首次報紙佔營收低於五成」民報 Taiwan People News(2015年10月26日)より転載。

 

ニュースタイトルを意訳すると、新聞紙はもはや聯合報系(United Daily News Group)のメインではなくなった!という意味になります。聯合報系とは台湾の新聞紙をはじめ、あらゆる出版事業を展開している企業です。聯合報系の代表取締役は、創立した64年前から初めて、新聞紙の売上が2015年に半分を下回るだろうと社内報告で推測しています。

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kataokayoshio vs 片岡義男

10月25日から片岡義男全著作電子化計画の第2期がスタート。刊行中の100作品に第2期の100作品が加わる、200作品公開への道が始まりました。毎月25日の給料日に作品のリリースが続きます。

Novel | 片岡義男.com

 

第2期スタートにあたって、「kataokayoshio.com」と「片岡義男.com」、どちらでもサイトにアクセスできるようになりました。日本語では漢字のサイト名の方が覚えやすいかもしれません。

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高校生は書を捨てました

2015年10月26日、毎日新聞社の恒例の学校読書調査が発表になりました。第61回は、スマートフォンの急速な普及から、「知識広げるマンガ 文化変えるスマホ」と題して、子供たちの意識を探ったという記事が公開されています。

高校生は本も雑誌も読まないのだと知り、おもわずうなってしまいました。

“5月の1カ月間に一冊も本を読まなかったのは、小学生で5%、中学生13%、高校生52%。”

“雑誌を全く読まなかったのは、小学生の39%、中学生50%、高校生58%に上った。”

スマホやパソコンで本を作るロマンサー、この子供たちがもう少し大きくなったら、来て欲しいです。

片岡義男 エッセイの香り

作家・片岡義男のエッセイが毎日一編、公開されています。ご存知でしたか?→片岡義男.com

目覚めて毎朝珈琲やお茶を飲むように、一編のエッセイが爽やかな覚醒を約束してくれます。電車に揺られてこれをスマホで読むときに、もしや一編のRomancerが飛んでくるならば……そう思い、ウィークエンドの10月23日に掲載された『おいしかった二杯の紅茶』をつくってみました。おなじWebで読んでいるのに読み心地の香りが多少異なるところを受け止めていただきたく思います。

 

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青空文庫をハックしたいひと、募集中

#aozorahackをご存知ですか?1997年から活動を始めたインターネット電子図書館「青空文庫」。この青空文庫を技術の力でより長く、快適に使えるようにアイディアを持ち寄ろうというのが#aozorahackの活動です。今回、記事をオープンソースカンファレンス2015 Tokyo/Fallにて配布されたチラシより転載させていただきました。

 

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aozorahack_logo

 

どうかあなたの力を貸してください。どんな小さなご提案でも構いません。興味本意でも全然OK。どうか下記のメールアドレスまでご連絡ください。

aozorahack@honnomirai.net

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電子でコミックV字回復

台湾で10月16日、デジタルリーディングに関するカンファレンスが行われました。主催は、大手新聞社のネット部門・聯合線上です。

9月にボイジャーに、講演依頼があり、社長の鎌田純子が講演を行いました。聯合線上からは日本の電子書籍市場の解説してくださいとお願いされていて、もっとも注目されそうなスライドがこれです!

日本のマンガ市場推移

 

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TPPと著作権 青空文庫

著作権保護期間の延長……ニュースが流れています。ここに青空文庫の富田倫生さんがいたら。亡き夫を思い発した富田晶子さんの言葉を掲載させていただきます。

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TPPの「大筋合意」により、著作権保護期間の延長が国の既定方針となってしまいましたが、最終的に改正法が適用されるまでは、まだ数多くのプロセスを経なければなりません。最後の姿がどうなるかに、私たちは影響力を行使することができると考えます。これからどこまで粘って知的財産の公正利用を認めさせることができるか。保護期間の延長による損失は大きいけれど、これを機会に英知を集め、活動の輪を広げて深めることができれば、今まで視野になかった新しい可能性が見えてくるのではないでしょうか。

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給料日に片岡義男はいかが?

「片岡義男 全著作電子化計画」をいつもご支援いただきありがとうございます。

 

第1期ではなんとか100作品の電子化をRomancerにて行い、現在は第2期作品の準備を着々と進めております。公開はもうしばらくの辛抱です!

ここで、待ちきれないという方のために、短編小説『給料日』をRomancerにて無料で公開しました!なぜ『給料日』か…は第2期の続報をお待ちください。

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出版都市だって、ほんとか?

ソウルから車で約1時間、出版都市Pajubookcity(坡州ブックシティ)が現れた。南北国境はすぐ近く。2001年韓国政府がサポートし、アジア出版文化情報センターを目指している。現在約250企業が215エーカー(875,000m2)に広がってオフィスを構える。

 

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〈Pajubookcity〉

 

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原稿料よりフォロワーを貯めろ

10月9日(金)、Romancer制作の日本独立作家同盟の講演録第4弾:『凡庸な作家のサバイバル戦略──結局どうすりゃ売れるのさ』がボイジャーから発売になりました。題名長いので『凡サバ』と呼んでください!

 

鈴木みそ氏(マンガ家)、佐渡島庸平氏(コルク社長)、まつもとあつし氏(ジャーナリスト)という、いずれもネット&出版の経験が豊富な三氏による講演をまとめたものです。

 

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〈佐渡島氏のチャラっと発言にドッキリ〉

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Romancer作品 販売情報

Romancerで作成された作品が、BinBストアおよびKindleストアで販売開始いたしました。

 

〈表紙をクリックすると作品詳細ページにリンクします(BinB store)〉

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「ブリキとトタンとブリキ屋さん」(加藤忠一様)

 ブリキとトタン。どう違うの?製鉄所で造られて、車はトタンで出来ていますよ。その歴史をお教えします。

 

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「「お焼きとおぶっことからかさ石」の里」(神谷真様)

 信州小川村は松代藩の最奥の村でお焼きの里である。村の古文書には縄文人が暮らしていたという・・・

 

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誰でも一冊の本が書ける

誰でも面白い一冊の本が書けると言ったのはサマセット・モームでした、それは自分の一生だと。

Romancerを見ているとモームの言葉を思い出します。みんな何かをこの世の中に残したい。牢獄の壁にはたくさんのいたずら書きがあるといいます。最期の最後に刻んだ言葉だったかも……

 

『ブリキとトタンとブリキ屋さん』という本が発売になりました。化学を勉強して製鉄所に入った人の一生だといえる本です。“化学屋”は鉄鋼会社では表面処理の分野で使われることが多いようです。それが著者とブリキとの長い関係となりました。

 

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宙に浮く読者

韓国ソウル国際ブックフェア会場の展示の一風景。読者が宙に浮いています。もしかして、読者を忘れてしまうような出版はNG! 本は読者に届いて初めて本になるんだ、というアピールかもしれません。

 

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“著者と出版者、読者の関係を進化させるには、そのどちらにも重要な役割があるということだ。”

クレイグ・モド著 『ぼくらの時代の本』まえがきより

 

実はこの会場でこの『ぼくらの時代の本』の韓国語版の出版発表が行われます。

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停電:新たなる“書物の敵”

台湾の友人の出版社が2015年9月の台風21号で大変な被害にあいました。本社が入っているビルで火災が発生。消火活動で水がかかり仕事ができず、公式サイト〜ブログまでオンラインサービスをすべて停止。復旧するまで1週間以上かかりました。

 

19世紀に書かれた『書物の敵』(原題:The Enemies of Books、ウィリアム・ブレイズ著、高宮 利行監修、高橋 勇訳、八坂書房刊)では、本を痛めつけるものとして敵が並んでいます。

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