お知らせ
2017年3月6日
2017年3月5日(日)、「『S-Fマガジン』元編集長から、作家を目指す人へのアドバイス」と題したセミナーが開催されました。
講師の今岡清さんは作家・栗本薫(=中島梓)の夫であり、編集者として小松左京、星新一、筒井康隆らの作家の作品を手掛け、また神林長平、大原まり子らの新人を育てた方でもあります。栗本さんも『小説道場』の作者として後進の育成に励んだことがあり、夫の今岡さんもその遺志を継いで若い小説家の雛たちにエールを送りました。
会場はグラスシティ渋谷10F。清潔感漂う、窓からの眺めが良い、素敵な場所です。講演の始まりには暖かな、その終わりには熱のこもった拍手が、今岡さんを歓迎しました。
今岡さんは季節の変わり目の風邪にもまったく負けずに力強く小説を書くための心得を語り、時にユーモアをはさんで会場に笑いをもたらしました。その親しみのもてる、それでいて深い内容を秘めた語りは、大勢の名だたる作家たちと仕事をともにして、一人の情熱ある作家に最期まで寄り添った、その半生を本とともに生きた編集者ならではの言葉でした。
講演の終わった後は飲み物を用意して賑やかな、そして和やかな懇親会が催されました。小説家志望の聴講者の中には日本独立作家同盟の講演録に興味を示す方も多く、一粒で二度も三度もおいしい、実り多い講演となりました。
この日の講演内容は、後日、日本独立作家同盟講演録として発売予定です。