電子書籍制作時のアクセシビリティガイドライン策定
Romancerをご利用の皆さんに向けた、アクセシビリティを高めるための制作ガイドラインをご用意いたしました。
電子書籍を作る前に、是非このガイドラインを読んでみてください。
~ガイドラインの中身を少しだけご紹介~
■「テキストで表現可能な本を画像にしないこと」
➡画像は読み上げも検索もできません!可能な限りテキストで作ることをおすすめします。
■「意味の通じないテキストを避ける」
➡いわゆる「ギャル文字」は読み上げも検索もできません!
「い(レヽ)」や、「な(ナょ)」などは、検索や音声読み上げの妨げになりますので使用を避けましょう。
■「リンクに関する注意」
➡どこにとばされるかわからないリンクは不安になります!
リンクは、その目的をわかりやすくすることが重要です。
リンク前の文脈、あるいはリンク文字から、リンク先が何であるかわかるようにしましょう。
Romancerのアクセシビリティ機能を強化
画像の代替テキストをご存じですか?
画像の代わりになるテキストのことです。音声読み上げにおいてはこの「代替テキスト」が読み上げられます。視覚障害者は、画像の内容が読み飛ばされてしまうと意味を正しく理解することができなくなってしまいます。
そこで、このたびNRエディターに画像の代替テキスト入力欄を追加しました!
読み上げを意識して画像の代替テキストを正しく入力してみましょう。
下の例を見てください。挿絵にキャプションが設定されていますが、より具体的にどんな挿絵であるかを読み手に伝えましょう。
手順
1.「代替テキスト」ボタンを押して、入力画面に挿絵の説明文を入力
2.「決定」ボタンを押す
3.「保存」したのち、「変換」ボタンを押す
→URLを開いて音声読み上げをしてみると、挿絵の代替テキストが読み上げられます。
ページ全体画像も代替テキスト読み上げに対応しました!
ページ全体画像(キャプションなしの挿絵など)の場合でも、代替テキストの入力ができます。手順は上記と同じです。
奥付の代替テキストも読み上げに対応しました!
■「自動奥付」>「画像で奥付を自動生成する」で自動生成した奥付画像の場合
➡読み上げOK!
■Romancer Frontierで作成した奥付画像を、加工せずにそのまま「画像アップロード」で奥付画像として選択した場合
➡読み上げOK!
上記以外の画像を奥付として使用した場合は、[奥付]とだけ読み上げがされます。
代替テキストのもっと具体的な入力例はこちらです、是非ご確認ください。
◆ ◇ ◆
ボイジャーの取り組みはこの他に、助成金を活用したアクセシビリティ向上機能の試作開発や、「アクセシブルブック はじめのいっぽ ~見る本、聞く本、触る本~」というタイトルで読書バリアフリー法の解説及び体験レポートをまとめた本の出版も予定しています。(近日刊行!)
いかがでしたでしょうか?
Romancerを使ってアクセシブルな本を一緒につくっていきましょう。