タイトル
祝福の日ジャンル
書籍/小説・文学公開日
2026年10月24日更新日
2026年10月24日作品紹介
灰壁暦三一三年、卯月。春の議は終わった。裁きも、白塔への護送も終わった。それでも錆び釘亭のカウンターの脇には、去年の師走から置きっぱなしの樽がある。札には『着任祝いに。見たものを口に出さない、三人へ。 A』。三人がそろわない。隊長は祝福の日の警備に、組合長は北の請負と人集めに、上町の夫人は去年と違う捧げ物に追われている。店の隅では、北の村から来た女が、麦酒一杯で閉店まで座り、陳情の返事を待っている。膝の上には、布にくるんだ白木の割符。
酒場番、隊長、組合長、上町の夫人。四つの持ち場から見た、祝福の日までの八日間。
グラウヴァル・シリーズの第七話。この話だけでも読めます。
シリーズの目次(縦書き・横書き):https://infraojisan.github.io/novel-tools/grauwall/
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