タイトル

るいせんぶんこ

ジャンル

書籍/その他

著者

萩野正昭

公開日

2016年01月18日

更新日

2020年07月17日

作品紹介

５年前（2015年）出版ツールとして開発した「Romancer（ロマンサー）」を一般公開する時、開発者がやはり「作家」になって自身がこの出版ツールを使う当事者になるべきだと論議が起きました。作家だなんて……ちょっと腰が引けましたが、思い切って自分の想うモノをぶつけてみようとしたのがこの作品です。自分の書いたものですから、やはり、そうじゃない、こうあるべきだ、という関わりが途端に強く現れてきました。そうしたRomancerの開発秘話に属する幾つものアイデアや改良の提案が生まれました。もし、私たちが開発者の立場だけに留まっていたら、決して生まれなかった作家の気持ちを、かすかではあっても私たちはここから汲み取っていったのです。その記念碑的な作品です。

作者からの言葉

むかし書いていたブログを捨て難く、かといって何するわけでもなくパソコンの片隅にただ置いていました。出版ツールRomancerがサンプルがほしいと言ってきたので、適当なものでお茶を濁そうとしました。でも、この姿は、出版ツールRomancerへの最も非礼な、そして開発に関わる自分自身にとっても恥ずかしい態度だと反省しました。慌てて自分の過去を振り返り、パソコンの片隅のブログ原稿に目が行ったのです。古いものですが、一つの出版物に仕上げていくために、自分なりの工夫をしました。それは、単純明快という言葉に尽きます。特に画像に対する今までの妙なこだわりを捨て、均一、一辺倒にしてしまいました。その分、書かれているテキストに深く注目することができたのです。こんな例もあると、思っていただければ嬉しいです。