「電子本らしく」 これを英語で言えますか?

2015年7月にボイジャーからA4、12ページの冊子『作家のために、読者のために』を発行しました。11月からは英語版、中国語版のPDFもラインナップに加わり、公開中です。

VOYAGER PAMPHLET こちらからどうぞ

 

この中には4本の記事があります。SF作家の藤井太洋さん、テクノロジージャーナリストの大谷和利さんの原稿も入っています。

 

翻訳版を作るときには、翻訳家からしばしば原稿の意味をきかれます。例えば巻頭のボイジャー社長の鎌田純子の記事名は「電子本らしく、潔く」です。

翻訳家から意味を聞かれてこう説明しました; 電子というと急に触ったら音がでたり、アニメーションが再生されるといった派手な機能をつけたくなったりする。けれどもそうした機能をつけてしまうと、ほんの数年で読めなくなってしまう。この欲望をぐっとこらえて、「本」として残ることに集中するのが良いという意味です、と。

 

英語では“Boldly, the Ebook Way”、中国語では “凝鍊純粹,一如電子書應有的姿態”となりました。短い言葉で雰囲気がある記事名になったと思います。どうぞ、一度ご覧ください。