#aozorahackをご存知ですか?1997年から活動を始めたインターネット電子図書館「青空文庫」。この青空文庫を技術の力でより長く、快適に使えるようにアイディアを持ち寄ろうというのが#aozorahackの活動です。今回、記事をオープンソースカンファレンス2015 Tokyo/Fallにて配布されたチラシより転載させていただきました。
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どうかあなたの力を貸してください。どんな小さなご提案でも構いません。興味本意でも全然OK。どうか下記のメールアドレスまでご連絡ください。
#aozorahack がめざすもの
青空文庫を長く使えるように
青空文庫はサーバの増築を繰り返して発展してきました。しかし青空文庫のボランティアの人たちが 使う「作業着手連絡システム」(チケット管理やバージョン管理、バグトラッキングを包括する青空文 庫独自のウェブアプリ)を収容するサーバの老朽化が問題となっています。そこで #aozorahack では そのサーバをまずは保護し、新しい環境で動かせるような手当てを進めています。また作業着手連絡 システムをより使いやすくすることも考えています。
青空文庫にもっとたくさんの電子テキストを
青空文庫に収蔵されているテキストは世界中にいる青空文庫のボランティアが入力しています。ただ 入力が終わったからといってそのままテキストを公開するわけではありません。ボランティアから送 られてきた電子テキストを元の本と照らし合わせて誤りがないかをチェックする校正作業を経てから、やっと公開となるわけです。この入力と校正の作業がより楽なものになれば、もっと青空文庫に電子 テキストを増やすことができます。#aozorahack ではこの作業をより簡単にする技術的なしくみを考えていきます。
青空文庫をもっとおもしろく
青空文庫にはたくさんの電子テキストがあります。青空文庫を通して、思わぬ本との出会いが生まれ るかもしれません。また青空文庫のテキストをビッグデータとして利用し、新しい何かが生まれるこ とができるかもしれません。そのためには青空文庫をもっとたくさんの人に使いやすく提供すること が必要です。#aozorahack では現在の青空文庫に新しい機能を付け加えたり、さまざまなデータ形式 で本へのアクセスができるようなしくみを考えていきます。
今後の予定
まずは課題の作業着手連絡システムの移転に注力します。連絡にはSlackとgithubを使っていますが、今後は月イチのミーティングを考えています。オンラインでも参加できるようなかたちで運用します。また来年の夏には本の未来基金の大きなイベントを考えており、その中で何らかの #aozorahack のイベントを考えています。
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〈著作権の保護期間延長反対運動にて
『青空文庫』呼びかけ人の1人 故・富田倫生氏〉
●関連リンク
TPPと著作権 青空文庫(2015年10月19日 お知らせ掲載)