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2023年4月20日
本コラムは、Romancer NR エディターで制作されています。
2021年10月の衆院選挙―与野党のほとんどは、経済成長に触れなかった。各党とも「分配」重視、長期低迷する日本経済に対する政治の危機感の限りない薄さを示した。
成長は重要だ。30年にわたり日本の平均賃金はほとんど横バイ、急伸する韓国にも追い抜かれた。この30年間、中国の名目GDPは37.5倍、世界トップの米国は3.5倍伸びたのに、日本はわずか1.6倍。先端技術でも、半導体、太陽光パネル、液晶、有機EL、リチウムイオン電池で当初、世界の先頭を行ったが、量産競争に敗れた。
いまや「分配」の是正と共に「成長」が必要だ。
著者紹介 | 北沢 栄
現在、事実に基づく小説スタイル「ジャーナル・ノベル」を追求。神保町近隣の東京・神田須田町生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。共同通信経済部記者・ニューヨーク特派員を経てフリーランスジャーナリスト。2005年4月から08年3月まで東北公益文科大学大学院特任教授(公益学)。行政改革、国家予算などに関し参議院厚生労働委員会、同決算委員会、同予算委員会、衆議院内閣委員会で意見陳述。07年11月から08年3月まで参議院行政監視委員会で客員調査員。10年12 月「厚生労働省独立行政法人・公益法人等整理合理化委員会」座長として報告書を取りまとめた。