横向きが正解? それとも縦向き?
今回は縦書きでアルファベットを扱うときのコツをご紹介します。
アルファベットについて考えたことがなかった、という方も多いと思います。そんな方もまずはこちらの文章をご覧ください。
特別な操作をせず縦書きの文章を作成すると、アルファベットがすべて横向きになります。
違和感のある部分がいくつか見つかると思います。特に「Tシャツ」がわかりやすいですね。
どのように直せばよいでしょうか。
縦向きと横向きを判断するコツ
まずは縦向きにしたほうがよいものと、横向きのままでよいものに分類します。
以下のようなものは縦向きにすると読みやすいです。
- 短い単語、単独のアルファベット
- 例)SNS、Tシャツ
- 略語のアルファベット
- 例)W3C
一方、以下の場合は横向きのままにすることをおすすめします。
縦向きにすると読みづらくなってしまいます。
- 長い単語や複数の単語が連続するもの
- 例)World Wide Web Consortium
- 英語の文章
- 例)The power of the Web is in its universality.
向きを設定する方法
横向きと縦向きを設定する方法をお教えします。
- 縦向きにしたいとき … 全角で入力する
- 例)SNS Tシャツ
- 横向きにしたいとき … 半角で入力する
- 例)World Wide Web Consortium
一般的にはキーボードからアルファベットを入力すると半角になります。
最初にお見せした文章でアルファベットがすべて横向きになっていたのは、アルファベットが半角だったからなんですね。
実践
それでは縦向きにするものは全角、横向きにするものは半角で文章を用意します。
SNSで友達とつながったり、ネット通販でTシャツを購入できるのは、ウェブの技術を利用しているからです。
W3C(World Wide Web Consortium)はウェブ技術の標準化を推進する団体です。創始者のティム・バーナーズ=リーはウェブの本質を次のように語っています。
The power of the Web is in its universality. Access by everyone regardless of disability is an essential aspect.
これを縦書きにすると…
いかがでしょうか? 自然な縦書きの文章になりました。
縦書きには横書きと違うクセがありますが、うまく使いこなせると表現の幅がグッと広がります。
ぜひ活用してみてください!