
◆デジタル出版の黎明期から未来までを語る貴重な証言
コンテンツ産業史アーカイブ研究センター(2024年11月12日より歴史アーカイブ研究センターから名称変更)は、日本のコンテンツ産業の発展における貴重な証言を記録するオーラル・ヒストリープロジェクトの一環として、株式会社ボイジャー創業者 萩野正昭に行ったインタビュー動画を、2025年8月27日に公開しました。
2024年7月26日にボイジャーのオフィスで行われたインタビューでは、創業者である萩野正昭がデジタル出版の誕生、成長、そして未来について、第一線で活躍してきた経験に基づいた話を語りました。
今回公開される内容が、ZEN大学コンテンツ産業史アーカイブ研究センターより「デジタル出版の歴史を理解する上で欠かせない貴重な一次資料」と評価いただいていることを大変光栄に思います。
映像と文字起こしされた文章はこちらからご覧いただけます。
萩野は、港湾建設会社、東映での映画監督、レーザーディスクなど様々な経験をし、数々のアイデアを吸収して電子書籍の海に漕ぎ出しました。
ビデオディスク昆虫記『ファーブルの世界 ~カリバチの自然誌~』がそのアイデアの中の一つになっていた事を想像出来る人は少ないでしょう。
時代が経つにつれて、実物を見る機会が減り、インターネットで調べても簡単には出てこない事柄は多くあります。
電子書籍のアイデアがどこから生まれたのか、インタビューではその背景が幅広く語られています。
また、萩野がインタビューで「自分の思い出を書いている」と語った作品は、『おもいで 未来』として2025年10月発売予定です。
『電子書籍奮戦記』や『これからの本の話をしよう』ではあまり語られなかった、デジタル出版に身を投じた理由が書かれています。
どうぞお楽しみに!
コンテンツ産業史アーカイブ研究センターについて
日本のコンテンツ産業は、現代を代表する表現文化として世界に大きな影響を与えてきました。また、現代的で総合的な文化創造産業として、国内外で大きな存在感を持つようになっています。本センターは、その歴史を形作ってきたヒトやモノやコトに関わる一次資料を広く深く収集、保存するアーカイブを構築し、研究や教育、事業創造など社会的な利活用のために公開していくことを使命とします。