ボイジャー創業者であり、日本のデジタル出版を牽引してきた萩野正昭が、JEPA(日本電子出版協会)が主催する電子出版アワードで選考委員特別賞を受賞いたしました。 萩野からデジタル出版を支持してくださっている皆様へ、メッセージを預かりましたので、どうぞ、ご覧ください。
萩野正昭からデジタル出版を支持してくださっている皆様へ
1992年にボイジャーを創業し、デジタル出版の仕事をやってきました。今日、選考委員特別賞をいただきましたこと、心から御礼申し上げます。
31年間、ボイジャーと共に仕事をし、満77歳となり、名実、前線から身を引くことになりました。この場を借りてみなさまへ長いお付き合いへの感謝の気持ちを伝えさせていただきます。
私に与えられているスピーチの時間は限られております。31年間の苦労をお話しするにはとても足りません。そう思って、私がボイジャー創業時に書きました、いわば〝独立宣言〟のようなものを掘り出してきました。
これです——
『身捨つる祖国はありやニューメディア』、1993年、MacLife誌に掲載された一文です。
ご覧いただければありがたいです。
寺山修司が詠んだ短歌——
〝マッチ擦る つかのま海に霧ふかし 身捨つるほどの祖国はありや〟……から、
ちょっといいとこお借りしちゃいました!
というわけで、私からのみなさまへの感謝とお礼の言葉とさせていただきます。
◆JEPA電子出版アワード2023:特設サイト
https://www.jepa.or.jp/pressrelease/20231221/
◆萩野正昭(はぎのまさあき)
1992年ボイジャー創業以来、一貫して電子出版に関わり、小さなメディアとしての出版を追求している。1946年東京都生まれ。1970年から東映教育映画部、その後1981年からレーザーディスク制作・企画、1990年パイオニアLDC取締役映画製作部長として映画のビジネス展開に従事する。1992年ボイジャー・ジャパンを設立。2013年ボイジャー代表取締役を退任。取締役ののち、現在、同社顧問を務めている。