作品紹介
ひどい腰痛に苦しむ働き者の武平は、友人の勧めで足腰の病を治すと伝わる須永の阿弥陀さまへ願掛けに向かう。庶民を救う仏だが、聖地を私有すると死を招くという禁忌もあり、厳格さと慈悲の二面性を今に伝えている。
作者からの言葉
川内町三丁目に佇む「須永の阿弥陀三尊石仏」は、かつて重い腰痛に悩む農民たちの切実な祈りを受け止めてきた、慈悲深い仏さまです。
一方で、周囲の土地の私有や耕作を固く禁じ、破れば死に至るという厳しい祟りの伝承も併せ持っています。戦時中の飢えに際して耕作の罰を解かれたというエピソードには、厳格さの奥にある仏の真の慈悲が感じられます。
かつては畑の中に静かに佇んでいた石仏も、今では住宅やアパートに囲まれるなど風景が一変しました。地域の信仰と時代の移り変わりを静かに見つめ直すきっかけになれば幸いです。
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