大同堀の石橋 広沢町一丁目

大同堀の石橋 広沢町一丁目

タイトル

大同堀の石橋 広沢町一丁目

ジャンル

書籍/その他

著者

ダイドウボリノいしバシ ヒロサワチョウイッチョウメ

公開日

2026年09月19日

更新日

2026年09月19日

作品紹介

森田十兵衛は水害で流される木橋に代わり、残った巨石で大同堀に頑丈な石橋を架けて人々の安全を守った。時代が変わり橋は道路の下に埋もれたが、誰にも知られず今も暗闇で人々の往来を底から支え続けている。

作者からの言葉

この物語で描きたかったのは、「忘れ去られてもなお残り続ける、無私の誠意の尊さ」です。 森田十兵衛は名声や見返りを求めず、ただ「自然の命である石を活かしたい」「旅人や村の子供たちの命を守りたい」という純粋な祈りから私財と労力を投じました。時代が進み、近代化の波の中で堀は整備され、石橋もアスファルトの下へと埋もれて人々の記憶からは消えてしまいます。 しかし、橋そのものは壊れたわけではなく、形を変えて今も足元で現代の車や人々を黙々と支えています。私たちが何気なく踏みしめている日常の平穏の底には、かつて誰かが他者を思って注いだ誠実な志が確かに息づいている――その見えない温もりと重みを、暗闇の石橋に託して書き留めたいと思いました。

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