作品紹介
江戸時代、代官・岡上景能が進める笠懸野の用水路難工事中、泥の中から薬師如来像が出土した。景能は工事成功の吉兆と喜び、現場近くの薬王寺へ安置。仏の加護として今も地域で大切に祀り継がれている
作者からの言葉
このお話は、過酷を極めた用水路(岡上用水)の開墾事業に光を当てた地域の歴史民話です。厳しい肉体労働に汗を流しながらも、豊かな実りある未来を夢見て代官と一体になって励んだ名もなき農民たちの熱意や誇りを、泥中から現れた薬師如来の奇瑞を通して伝えたいと考えました。
現在も薬王寺に安置されている薬師如来像は、かつて荒野を実り豊かな田畑へと変えた先人たちの苦労と希望、そして地域の絆を今に証しする大切なシンボルです。身近な史跡に込められた郷土の歩みと祈りに、改めて思いを馳せていただければ幸いです。
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