作品紹介
法然上人の弟子・智明坊が阿弥陀如来像を携えて帰郷する際、川の増水で薊村(現在の桐生市相生町一丁目)の桜塚にお堂を建て安置した。その霊験とご利益に感謝した村人が、村名を「如来堂村」と改めた由来を描く。
作者からの言葉
身近な町名や小字(こあざ)の歴史を掘り起こすと、思いがけないドラマが眠っていることがあります。相生町一丁目にかつてあった「如来堂村」という珍しい村名も、まさにその一つです。 乱暴者だった武士が法然上人の教えによって生まれ変わり、苦難の道中や川の増水という偶然を経て、この地に阿弥陀如来様をお祀りすることになりました。一見すると足止めという不運ですが、それが村人たちに大きな恵みと信仰をもたらし、感謝を込めて村の名前にまでなったという歴史には、深い人の温もりや祈りの心が感じられます。 普段なにげなく通り過ぎている道や土地に刻まれた先人たちの息づかいと誇りを、このお話を通じて地域の皆様、そして子どもたちに感じ取っていただければ幸いです。
コメント(0件)