別冊『現代文学史研究』大久保典夫先生追悼号

別冊『現代文学史研究』大久保典夫先生追悼号

タイトル

別冊『現代文学史研究』大久保典夫先生追悼号

ジャンル

書籍/その他

著者

現代文学史研究所

公開日

2025年10月20日

更新日

2026年08月25日

作品紹介

戦後日本における近代文学・昭和文学研究のパイオニアであり、「昭和文学会」や「文学と教育の会」、そして「現代文学史研究所」の創設など、文学研究の制度的基盤を切り拓いた文芸評論家・大久保典夫先生(東京学芸大学名誉教授)が2025年8月25日、逝去されました。

本号は、休刊中であった現代文学史研究所の機関誌『現代文学史研究』を追悼特集として特別編集したものです。四十九日に合わせた電子ブック版の限定配信、一周忌における関係者限定の紙媒体版刊行を経て、このたび装幀を一新し、広く一般公開する運びとなりました。

門下生・研究仲間・教え子たちがそれぞれの視点から綴った追悼文には、学会や教室での厳しくも温かい指導風景、夜を徹して文学と人生を語り明かした酒席や合宿の記憶、そして恩師から託された言葉の数々が生き生きと刻まれています。一人の不世出の文学者・教育者の実像と、その豊饒な知的遺産を浮き彫りにする追悼集です。

表紙装幀: 安藤 聡(『現代文学史研究』創刊号より装幀を担当)

作者からの言葉

大久保典夫先生が旅立たれてから、早いもので一周忌を迎えました。

先生が四十九日を迎えられた際、まずは関係者の間で偲び、その学恩を振り返る場として本特集の電子ブック版を取り急ぎ編纂・限定公開いたしました。その後、一周忌の節目に合わせ、長年『現代文学史研究』の表紙を手がけてこられた安藤聡氏に新たな装幀をお願いし、関係者への限定頒布という形で紙媒体版の刊行を果たしました。

先生は生前、個人の優れた研究成果にとどまらず、研究者や教育者が集い、議論し、成果を公にするための「場」や「制度」を生涯をかけて築いてこられました。その門下や研究所に集った私たちに遺された教え―「ブッキッシュになるな」「自分の履歴を活かせ」といった現場主義と強い信念は、今もそれぞれの活動の確固たる指針となっています。

紙媒体版の完成に伴い、安藤氏による装幀デザインを電子ブック版にも反映させ、このたび広く一般に向けて公開することといたしました。

本号に収められた文章の端々から、豪放磊落にして細やかな情に満ちていた大久保先生の息遣いと、先生が蒔かれた文学研究・教育の種が次代へと息づいている様子を感じ取っていただければ幸甚に存じます。

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