四分三十三秒

四分三十三秒

タイトル

四分三十三秒

ジャンル

書籍/小説・文学

著者

椎塚 宏樹

公開日

2025年09月15日

更新日

2025年09月15日

作品紹介

「四分三十三秒」とは、一体どのような意味があるのだろうか。私の解釈では「時間」と「空間」だ。一秒、二秒と、時間は誰にでも平等に過ぎ去っていく。そして、その時、あなたは何をしているのだろうか。その時間にいる空間は、人によって様々だ。寝ている人もいれば、仕事をしてる人もいる。同じ空間を共有している人もいるだろう。ただし、その空間で、感じたこと、思ったことは、他人とは違う。その人、一人のオリジナルである。時間と空間に共通するものは「無限」ということだ。これが小説ならどう表現したらよいのだろうか。私なりに挑戦してみた。

作者からの言葉

「四分三十三秒」という枠の中の時間と空間。これは音楽の作品なので、この時間と空間を共有するオーディエンスの行動、会場の音、会場外の音などを含めて作品となる。だから同じ作品は存在しない。演奏会によって異なるのだ。だから、この楽曲が録音されたレコードは、あくまでも一つのサンプルであって、実際には無数の作品のバージョンがあるはずだ。同じものは何一つ、この世に存在しない。伝統音楽とは、なんて真逆な発想なのか。ジョン・ケージのこの発想にあらためて、ハッとさせられた。

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