タクシードライバー

タクシードライバー

タイトル

タクシードライバー

ジャンル

書籍/小説・文学

著者

椎塚 宏樹

公開日

2025年09月04日

更新日

2025年09月04日

作品紹介

「俺」は、小田急線の最終に間に合わず、タクシーで家に帰ることに決めた。しかし、週末の夜はタクシーに無視される。甲州街道沿いを歩くと、赤提灯のある店があった。「俺」はそこで、たまたま止まったタクシーに乗り込んだ。仕事で疲れていた「俺」は、ウトウトと眠ってしまう。見たいくつかの夢は、すべて自分の体験だった。話好きの運転手の相手もした。しかし、会話が進むにつれ、自分が見た夢と、何かがつながっていることに「俺」は気づいた。そして、運転手は、その秘密に気が付かれたかのように自分自身を豹変し「俺」への態度を変えていった。

作者からの言葉

会社員だった頃、出張の際は、よく夜行バスを利用していた。夜行バスに乗って、夢をみるのが楽しみだった。バスの振動が心地よい。確かに足腰が痛くなるかもしれないが、慣れたら快適な旅になる。そんな夢見るオジサン(私)は、ある疑問を持った。それは、人は、他人の夢の中へ入れるのか、あるいは、他人は、自分の夢の中へ入れるのか。これがこのストーリーを創るきっかけとなった。寝て見た夢に現実性はないが、現実に起こった事を夢の中で再生することは可能かもしれない。
さあ、今夜も夢の中へ出発だ。

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