ベイルートの床屋

ベイルートの床屋

タイトル

ベイルートの床屋

ジャンル

書籍/小説・文学

著者

椎塚 宏樹

公開日

2025年08月02日

更新日

2025年09月05日

作品紹介

ベイルートの床屋で働く店の主人ガブリエルとその息子ポール。ガブリエルは自分の身体にできた腫瘍を気にしながらも、仕事に精を出していた。ポールは進学に悩んでいたが、父は、店を継いで欲しいと思っている。ある日、写真家のヤマシタが店にやって来た。彼は戦争カメラマン。ヤマシタの体験話を聞いたポールは、家を出た。帰ってこない息子を心配し、ガブリエルは、店を閉め、捜査に出かけた。しかしそこは、イスラエルからの攻撃を危惧される場所だった。

作者からの言葉

地中海に面した都市、ベイルート。ここは中東のパリとも呼ばれるが、イスラエルによるレバノン侵攻によって、その美しい街が破壊された。居住者には罪はない。ただ普通に毎日を過ごしているはずなのに、ある日突然、彼らのそんな生活の中へ、悪魔のミサイルが飛んでくる。日本に住んでいる私にとって、それは信じがたい事実である。そのような過酷な環境の中でも、どこにでもある普通の生活があると、私は信じて、そして想像して、この作品を書き上げた。

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