皮膚は何をしたいのか

皮膚は何をしたいのか

タイトル

皮膚は何をしたいのか

ジャンル

書籍/その他

著者

げんじあきら

公開日

2014年12月24日

更新日

2015年05月23日

作品紹介

世界人口は3000年に4億人になった。皮膚が戦ってきたのは、あかちゃんを増やすことだ。他の生き物に捕食されないためには数が必要だ。100万人が2115年には100億になる。体毛をなくしてセクシーエクスタシーを切り開いて、遺伝子が発情期をなくしたことに呼応した。そして美しくなって、自分の皮膚をキャンバスにした。完璧だった。しかし、人の欲望のNo1は、豊かに暮らすことだった。世界は徐々に豊かになり2300年ごろには、世界中の人が豊かになった。豊かの競争は、あかちゃんを産まなくなってしまう。世界人口は減り続けて、ついには3000年に4億人になってしまう。皮膚は最後の戦いの作戦に出た。ジャカルタ郊外の80家族が自分たちを柵で囲んで自給自足をはじめた。1家族のあかちゃんは平均8人だった。自給自足だから明日生きることに不安がないのだ。豊かな幸福観よりグレードの高い幸福観に向かった。

作者からの言葉

実は人は皮膚のチカラをよく知らない。皮膚には頭脳がある。シマウマがライオンに尻をはぎ取られても、尻の皮膚は、同じ模様になって再生する。オレの細胞の隣はお前だとわかる。確かに皮膚は外界と私に境をつくっているモノなのだが、そんなものではない。得体のしれないチカラをを持っている。

コメント(0件)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。