
日本児童教育振興財団が発行している隔月刊の点字雑誌『テルミ』をご存知でしょうか?
1冊400円(税込)です。
◆テルミ/世界で唯一の手で見る学習絵本/公式サイト
点字はいろいろなところで見つけることができます。例えば駅のホームの柵や、エレベータに付いています。自宅のトイレのウォッシュレットのリモコンや、ビールの缶にも付いています。
私たちボイジャーはこの雑誌のことは知りませんでした。偶然、出版UD研究会の方に見せてもらいました。『アクセシブルブック はじめのいっぽ 〜見る本、聞く本、触る本〜』という単行本の出版や、「アクセシブルなEPUBを作る出版社の方へ」のホームページを公開しているのに、知らないのは恥ずかしい、そんな気持ちでした。さっそく、購入しました。
申し込みをしてから10日ほどで『テルミ』(256号 2025年4・5月号)が届きました。「手で見る学習絵本−テルミ」と書いてあります。ページをめくると大谷翔平選手の愛犬デコピンの始球式のお話や、名探偵コナンの説明などが書かれています。
盛り上がるインクを使った点字と線画があり、それに加えて、黒いインクで、いわば振り仮名のように点字の上に文字がレイアウトされています。
盛り上がるインクを使った点字の写真
『テルミ』を作っている人たちは心の底から読書バリアフリーの実現を願っている。障害がある子どもたちもない子どもたちも同じ経験をして欲しいと思っている、そんな気持ちが伝わってきました。みなさんも一度ぜひ、手に取ってみてください。
◆『アクセシブルブック はじめのいっぽ』
アクセシブルな読書の世界を知るための入門書。「見る・聞く・触る」多様な読み方についてやさしく紹介します。電子版/印刷版で好評発売中!
https://store.voyager.co.jp/special/edod_accessible
◆「アクセシブルなEPUBを作る出版社の方へ」
出版社が読書バリアフリー法に対応するなら、8つのポイントでOK! EPUB制作のノウハウを解説しました。
https://www.voyager.co.jp/next/about_e8/
◆電子書籍アクセシビリティ対応に向けた取り組み
『Romancer』にも、電子本で読書バリアフリーを推進したいという思いから、「画像への代替テキストを入力する」機能があります。
https://romancer.voyager.co.jp/240215-accessibility/