私の源氏物語


私の源氏物語

タイトル

私の源氏物語

ジャンル

書籍/その他

著者

梅田真寿美

公開日

2024年12月03日

更新日

2024年12月03日

作品紹介

作者からの言葉

今まで知っていたものが、突然違ったものに見えてくる……それが私にとっての「源氏物語」だった。平安時代の風俗・習慣・考え方・価値観のもとに書かれたこの作品が、なぜ千年以上も読み継がれてきたのか。それは多分、作者・紫式部の「人間」というものに対する洞察の深さにあるのだろう。光源氏という色好みの貴公子を主人公に据えながら、それに関わる人たちの造型の何と豊かなことか。五百人を越えると言われる登場人物のそれぞれが、「今」ー現代に通じる普遍性をもって描かれている。隣にいる誰か、自分の内にある何か、そんなものが、ほの見えてくるのである。前作「古典を勝手に散歩する」
(https://r.voyager.co.jp/epm/e1_259552_28082022133200/)
で、平安時代の実相を垣間見た私は、「源氏物語」の中にも、その片鱗が少しは読み取れるようになった。それもまた、喜びの一つである。七十代で再会したこの作品を今、少しずつ読み進めているが、まだ道の途中である。今後も私なりのペースで、読んでいきたいと思う。

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