自己は自己でさえない

自己は自己でさえない

タイトル

自己は自己でさえない

ジャンル

書籍/人文科学

著者

稲持彰三

公開日

2024年08月03日

更新日

2024年09月10日

作品紹介

自己は自己でさえない。なぜか。自己が自己だと思っているのは自己の主体性だけだ。それが唯一の主体性だからだ。しかし、本当は、他者なしでは自己の存在はあり得ない。そういう意味では、自己は他者なしではありえないだけでなく、主体はすでに欠損しており、主体でさえないのが自己の本当の姿である。

作者からの言葉

自分とは何だろうと考えた時、様々な人からの影響を受けて今の自分がいることは確かである。そういった意味では、他者からの影響を受けて存在しているにすぎないのかもしれない。自己の主体性は、本当は受動性なのかもしれない。レヴィナスの存在の彼方はそう感じさせる。

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