三十一文字のなかの中原中也  ―「温泉集」を中心とした中也歌篇再考

三十一文字のなかの中原中也  ―「温泉集」を中心とした中也歌篇再考

タイトル

三十一文字のなかの中原中也  ―「温泉集」を中心とした中也歌篇再考

ジャンル

書籍/人文科学

著者

松澤海飛

公開日

2024年06月12日

更新日

2024年06月28日

作品紹介

本稿では、中原中也の短歌作品についての考察を行う。中也は『山羊の歌』や『在りし日の歌』といった詩集で知られる詩人である。たしかに現代でも「サーカス」や「汚れつちまつた悲しみに……」等の詩が愛唱され、またそれらは我々がイメージする中也像を形成しているといって良いだろう。しかし、中也の文学的出発は短歌にあるといえる。中也は「詩的履歴書」において〈大正七年、……その頃地方の新聞に短歌欄あり、短歌を投書する〉と述べている。これ以降小学五年次から中学三年次まで、満年齢にして一一歳から一六歳になる直前の五年間歌作に励んだという。
 中也は後の詩的活動ばかり注目されるが、その原点にある短歌を再読し再考することでどのように中也の文学観が形成されていったのか、それによりさらに詩を深く考えることに繋がるのではないかと思いテーマを設定した。(「はじめに」より)

作者からの言葉

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