賢治作品における短歌群の位置付け ―その特異性から賢治短歌の可能性を考える

賢治作品における短歌群の位置付け ―その特異性から賢治短歌の可能性を考える

タイトル

賢治作品における短歌群の位置付け ―その特異性から賢治短歌の可能性を考える

ジャンル

書籍/人文科学

著者

松澤海飛

公開日

2024年06月12日

更新日

2024年06月28日

作品紹介

本稿では宮沢賢治の短歌作品を中心に、その表現方法の特異性や後の詩や童話など賢治の残した諸ジャンルにどのような影響を与えたのかを考察していく。宮沢賢治といえば、「雨ニモマケズ」や「永訣の朝」といった詩や『注文の多い料理店』、『銀河鉄道の夜』などの小説、あるいは農業技師としての活躍が有名である。現代においても、賢治の残した諸作品は幼少期から読まれたり愛唱されたりしていてその知名度は高く、様々な賢治像が形成されていると言って良いだろう。しかし、賢治の文学的出発点は短歌にあった。賢治は主に盛岡中学時代から盛岡高等農林学校卒業前後まで積極的に歌作に励んでおり、また最晩年には「絶筆」として二首の短歌を残している。その総数は九〇〇首余りに及び、歌人として語られることの少ないなかでも多くの歌を詠んでいるのが特徴的である。(「はじめに」より)

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