タイトル
アクリル淡彩 富岳360度景ジャンル
書籍/趣味公開日
2024年05月06日更新日
2024年05月06日作品紹介
日本一の高さで、美しい稜線を有する富士山は、昔から人々を魅了してきた。江戸時代の画人葛飾北斎が描いた『富嶽三十六景』、歌川広重の『富士三十六景』は著名である。
いずれも富士山は背景的扱いで、風景や市中の人々の働きを主にして描いていて、何度見ても魅力的な絵である。
このお二人に影響され題名ももじって『富岳360度景』を描いた。
真北を0度としておよそ10度刻みで、絵になる場所を選定した。
当然正確に10度刻みでは絵になる場所がないことも多く、正確に10度刻みではないことはご容赦頂きたい。
シリーズにするつもりもなく描いてきたものも含めて、何とか36枚を完成させた。
絵の出来具合は誇れるものではないが、このような試みは新しいと思うので、富士山を360度方向から眺めることに
興味を抱いて頂くきっかけになれば著者望外の喜びである。
かの西行法師を敬い奥州路へ出立した松尾芭蕉。同行者は一番弟子の河合曾良。私はデジタル北斎先生の優秀な弟子では無いが、曾良の気持ちがあったのかも知れない。加藤忠一さんが現代のデジタル北斎だとしたら、さしづめ私は加藤デシタル尚だ。しかし、曾良が記録魔だったことを思うと加藤さんは曾良の分までやり遂げる人。私は弟子足るには及ばないのである。