窪田空穂『土を眺めて』における挽歌の性格と長歌の興り

窪田空穂『土を眺めて』における挽歌の性格と長歌の興り

タイトル

窪田空穂『土を眺めて』における挽歌の性格と長歌の興り

ジャンル

書籍/人文科学

著者

松澤海飛

公開日

2023年06月20日

更新日

2024年06月24日

作品紹介

本稿では、空穂歌篇における『土を眺めて』の性質及び特徴、また挽歌集といわれる所以とその正当性を検証することで、これまでの研究をまとめる形で位置づけを決定させたいと考えている。そこでまず、挽歌と長歌という『土を眺めて』を構成する大きな二つの要素を中心に据え、本歌集以前/以後の空穂歌篇の短歌・長歌をはじめ、万葉集における挽歌まで他作品との比較・分析を重点的に行う。また、短歌の持つ特異な性格として作者と作中主体の類似性に注意し、空穂自身の遺した歌論・随筆も引用し本稿における確かな裏付けとしていきたい。
こうした点を踏まえ、本歌集の位置決定から前後の空穂を取り巻く環境と心境、短歌表現に与えた影響までを考察することを目的とする。そして、これまでの『土を眺めて』研究の総括的役割を果たしたいと思う。(「はじめに」より)

作者からの言葉

本書は、筆者が令和4年度に都留文科大学文学部国文学科を卒業するにあたり提出した卒業論文をそのまま掲載したものです。形式の都合上、読みにくい引用(短歌・詞書等)もあることをご了承頂ければと思います。
初めての出版になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

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