夜半亭

夜半亭

タイトル

夜半亭

ジャンル

書籍/その他

著者

石月正広

公開日

2023年06月14日

更新日

2023年10月13日

作品紹介

与謝蕪村の半生を描いてみました。初筆は2001年、「蕪村まぼろし」という題名で実業之日本社の「週刊小説」11月23日号に掲載しました。日本の俳句人口は数多おり、特に蕪村フアン手厳しいので覚悟して書いた方がいいぞと、周囲から脅かされたのを記憶しています。

作者からの言葉

いまも俳句は、テレビ番組「プレパト」の影響でちょっとしたブームのようです。若い人にも人気が高いようで、この拙著「夜半亭」をどう読んでいただけるのかと、楽しみであります。

コメント(3件)

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  1. 匿名

    ありがとうございます。おかげで俳句と廉価と川柳というものがちょっとは深く理解できた気がします。奥深いお話でした。

  2. 小川かをり

    上の文

  3. ナツコ

    拝読。堪能しました。
    これは一体、何なのでしょうか?
    小説?伝記?
    物語であることは間違いない。
    蕪村の句
    閻王の口や牡丹を吐かんとす
    に、幼い蕪村を前にして狂ってゆく母の牡丹への執着を映し、

    春の海ひねもすのたりのたりかな
    に、夜の海に入水した母を映す。仰向けに体を浮かべ、黒髪を玉藻となびかせている。

    そして、その同じ句を蕪村再生の契機であるとする。

    春の海終日のたりのたりかな
    終日のたりのたりと繰り返す波に悠久の時の流れを見、自分もまた自然の内に還ることを選ばせる。
    一句に両極端の意味を胎ませる。
    愛憎、聖と俗は表裏であると蕪村を通して語る。
    求道と享楽もまた表裏であると、蕪村の還俗を見送る。

    石月さんは蕪村がお好きなんですね、「絵と言葉二つともに」という最強の共通項がありますもんね。
    俳句は詠まれないのですか?誰にも読ませたくないのですか?
    大事な、大事な玩具ですか?