生贄

生贄

タイトル

生贄

ジャンル

書籍/小説・文学

著者

石月正広

公開日

2023年01月26日

更新日

2023年10月13日

作品紹介

時は幕末。地方から出稼ぎに来た二人の少年が、江戸で瓦版屋を目指す。……そんな少年たちの目に、「戊辰戦争」や「ええじゃないか」の騒動はどう映ったか。幕末の江戸っ子たちの暮らしぶりも垣間見えます。大雑把にではありますが、瓦版から新聞への変遷もみてとれます。

作者からの言葉

幕末の薩長をどうとらえるか。ぼくの育った時代の学校教育では、明治維新を「日本の夜明け」などと教えていましたが、はて、本当にそうだったのか、明治維新以降、日本は戦争に明け暮れていきます。どうぞ本書を読んで、今の日本に透かしてみてください。

コメント(1件)

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  1. 小早川 喬

    「超」小説家 石月正広 私家版七冊目である

    舞台は大政奉還時の江戸。
    主人公は 瓦版屋で一旗揚げようという田舎者の仙吉と友蔵。
    戊辰戦争あり、上野に陣取った彰義隊の壊滅あり。
    逃亡した徳川慶喜あり、二股がけの勝海舟あり、西郷あり。
    短篇ながら,何しろ歴史の節目だけでなく、江戸の人情・風情や民俗までも描き切ろう、というのである。
    無謀だが、その意欲にまずは敬服。
    眼を注ぐべきは、この小説家の妄想癖ではないか。
    この場合、小説家・石月正広は仙吉・友蔵に成り切って、江戸の「今」にどっぷりと沈潜してしまっているのだ。
    仙吉・友蔵は、小説家の多面性の人格表現でもあるだろう。

    ともあれ、こうした良質な読物が無料で我がものとできるのは僥倖というほかない。