鮫河橋

鮫河橋

タイトル

鮫河橋

ジャンル

書籍/小説・文学

著者

石月正広

公開日

2022年10月30日

更新日

2023年10月02日

作品紹介

明治の貧民窟を描いた仰天の物語。何じゃこれはと抱腹絶倒しつつも、その摩訶不思議な混沌の世界に引きまれていく。そしてついには社会のどん底で生きる住人たちの逞しさに脱帽し、やがて笑ってはいられないことに気づかされていく。

作者からの言葉

現役の物書きですが、小説で食べていこうという考えはなくなりました。小説を書くのは、ただただ多くの読者に読んで貰いたいという思いからです。同じ地球という惑星に生まれた同世代の仲間に伝えておきたいことがあるのです。それを小説という形でVOYAGERの「ロマンサー」から発信していきます。老驥伏櫪(ろうきふくれき)、千里を思う。──生きている限りは書きつづけていく所存です。

コメント(2件)

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  1. 匿名

    素晴らしいです❢

  2. ナツコ

    「カカは何人いてもかまわない。亭主がいなくとも、カカである。やがてババとなる日まで、村のカカとなって生きる。それを承知で、出戻って来たのだ。」

    人が重要な労働力である状況では、生命を産むことは最重要な生産である。
    女たちを支配することは、社会基盤を支配することである。
    イスラエルは、子どもと女たちを攻撃することで民族を根絶できると考えている。
    日本とて、若い娘たちに金銭を渡すことで地方移住を促し、人口減に歯止めをかけようとした。(さすがに批判を受けて撤回したけれど)
    サチが生きた時代と環境に於いては、誰も護ってくれないから女たちは率先してそれをやった。
    曼珠沙華は、性と生殖に係わる女たちが流した血のようである。
    真っ赤に滴る曼珠沙華の秋から「湿った布団のような雲の冬」へ。時代が変遷しようと、女たちの扱いは秘かに受け継がれていった。
    そういう本質を見逃すことなく、この小説は書いてある。そして勿論、これはこの小説が見せてくれる一つの断章に過ぎない。
    私は女たちの一人なので、女という視点からご紹介しました。✌🌿