19世紀ドイツにおける物理学施設の発展

19世紀ドイツにおける物理学施設の発展

タイトル

19世紀ドイツにおける物理学施設の発展

ジャンル

書籍/人文科学

著者

田中浩朗

公開日

2022年10月25日

更新日

2022年10月25日

作品紹介

現代科学の特徴は,その資本集約性と企業型の研究様式にあると言われる。以前においては,個々の科学者が,自らのポケットマネーで賄える程度の設備を使って,自らの関心のおもむくままに自由に自然を探求することができた。しかし,現在では一般的に,科学において何らかの意味のある仕事をしようとすれば,自らのポケットマネーをはるかに上回る資金が必要である。多くの場合,研究者の年収をも上回るほどの資金が必要であろう。それだけの多額の資金を費やすとなれば,研究は,企業活動と同じような計画性をもって行われなければならないし,またそれは,個人的な活動から組織的な活動に変化せざるを得ない。
 本稿の課題は,このような科学史における重要な転換の一端を,19世紀ドイツの物理学施設の発展において明らかにすることである。そこで取り上げられるのは,大学(とりわけベルリン大学)における物理学施設の発展と,帝国物理技術研究所の設立史である。(要旨より)

作者からの言葉

この論文は,私が30年以上前に提出した修士学位論文です。その一部を公表したことはありますが,全体として公表する価値があるかもしれないと思い,電子書籍の形で出版します。

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