〈他者〉を知り、〈弱さ〉をみとめ:メディア・リテラシーとvulnerabilityの越境に関する試論


〈他者〉を知り、〈弱さ〉をみとめ:メディア・リテラシーとvulnerabilityの越境に関する試論

タイトル

〈他者〉を知り、〈弱さ〉をみとめ:メディア・リテラシーとvulnerabilityの越境に関する試論

ジャンル

書籍/教育

著者

田中 秀憲

公開日

2022年09月27日

更新日

2023年11月08日

作品紹介

――あらゆる人々が、たとえどのような状況であったとしても、社会構造から問題をクリティカルに捉え直す「力」として、希望として、メディア・リテラシーはあったはずなのだ。

 社会が情報化し、メディアが多様化した現在、人は誰に、どのように「弱さ」を打ち明ければよいのか。一方では差別・抑圧・暴力の言説がはびこり、「強さ」をもって対応しなければならないメディアにおいて、それでも「弱さ」を基軸としたつながりのあり方は模索できないか。
 大学院生として学び、国語教育について研究し、社会的不正義や暴力へ怒り、闘いながらも、自身に起こる不条理には無力で、「病みツイ」をすることしかできない……。筆者自身の体験に根ざしながら語られる、国語科を中心とした教育、SNSを中心としたメディア、ケアや問題経験へまなざしを向けたフェミニズムに立脚し、かつそれらの論を越境しようとする試み。それらの地平と〈他者〉〈弱さ〉との接続可能性を論じる、これからのメディア・リテラシーを考えるための批評的エッセイ。

作者からの言葉

インターネットに生きることが避けられないながらも、どこか息苦しさをおぼえる「誰か」へ、しんどさや生きづらさを抱えながら、だれに、どこに、どのようにそれを吐き出したらよいかわからない「あなた」へ、届きますように。

コメント(0件)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。