作者からの言葉
中学校国語教師を退職して、七年になる。「蜻蛉日記」「枕草子」「紫式部日記」ーそんな平安時代中期の作品を読むことから私の学び直しが始まった。作品に出てくる歴史上の人物、あるいは、作者である清少納言や紫式部。そんな人たちの「生き様」に触れれば触れるほど、千年以上の時を超えて、彼らを身近に感じることができるようになった。この、私のささやかなエッセーが、古典が、好きな人はもちろん、古典が苦手な人にとっても、この時代の人たちに少しでも興味をもってもらえるきっかけになったとしたらこんなに嬉しいことはない。
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