刑事甘露王 愛を語る資格

刑事甘露王 愛を語る資格

タイトル

刑事甘露王 愛を語る資格

ジャンル

書籍/小説・文学

著者

三遊郭

公開日

2022年06月23日

更新日

2022年07月06日

作品紹介

かなり難解な小説です。読み方が分からないと、どんな人でも嫌になってしまいます。最初に素で読んでみて、分からないものはそのまま通り過ぎてください。刑事の話ですから、甘露王刑事は一生懸命、犯人を追い詰めようとしていると、おそらく読まれるのでありましょう。ところが刑事甘露王の思考性は、第一容疑者が冤罪であることの証明しようとしていたのです。そこにトリックではない、誤解が生じていることに気付くでしょう。そう、人間の思考性の中の、「思い込み」や「みなし思考」を描いた作品です。つまり、冤罪の立証と証明のための小説だったのです。私の精神病認定も、正しくこの状況でありました。初診の間違いのままで、未だに間違った診療が続いております。刑事が十八番違いの精神科医の犯罪立証をするためには、このタイプの思考性が出来ていなければいけないです。その証明が可能になる過程には、遺伝子統計学と病気の関係と、病理顕在化の知識の素養がないと、おそらくはできないと思われます。ですから、冤罪と言う世界観は、これからも続いていきます。

作者からの言葉

その事件の審判の真偽を決めているのは、その被告の家族の証言によるところが大きい。被告人や患者にとって一番悲惨なのは、被告に対する誤判断、誤診を、何時までも被告乃至は患者とされている人の親族の提出した内容が間違っていたと認めないことによることも多い。つまりそのことはAI等人工知能が存在する場合、犯罪の証拠として親族の手から渡った刑事事件資料や診断予備知識が、その実、最も胡散臭いものであることも、実際であったりします。その時、誰もその責任を取ろうとはしない。その精神科医は、きっと嘘をつき通すであろう。そうやって家族に殺される冤罪者ないしは精神医療誤診患者を、私は何人も見てきている。

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