隆家のよろい

隆家のよろい

タイトル

隆家のよろい

ジャンル

書籍/小説・文学

著者

げんじあきら

公開日

2016年02月02日

更新日

2016年02月02日

作品紹介

「かじょうだけど」義則の右腕がピクっと動いた。「明日浦和の病院に移すから」「ここだと毎日襲われてるから」また右腕がピクっと動いた。「今晩はお母さんもオレも外にいるから安心してくれ」また右腕がピクっと動いた。もう疑うものは何もない。どういうことなのかよくわからないが、義則は、襲われることを知っている。嘉承に守って欲しい。隆嘉承はおおみやの高校2年生だ。1月7日に父義則が大分の江戸の前からある和食流儀の隆家に呼ばれた。そして危篤状態になった。意味がわからない。

作者からの言葉

事件というのはすべてよろいが引き起こしている。嫉妬や競争心や名誉心などの人の表を飾るものがよろいである。国家のよろいは戦争になる。個人のよろいも事件を引き起こす。隆家のような一族にもよろいがある。こころはよろいと愛でシェアーされている。よろいが80で愛は20がフツウの人だ。愛でしかよろいを抑えられない。

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