タイトル
完全猥褻生命体 試読版ジャンル
書籍/小説・文学公開日
2020年05月30日更新日
2020年05月30日作品紹介
正木隆(まさきたかし)は、三九歳のIT系の会社員。いろいろな客先会社での常駐作業も多いことからか、プレイボーイというわけではないが、女が切れることはない。だがどの女にも執着したことがない。同情や共感といった感情が殆どないサイコパスな男。
人間などは毎年再生産されるのだから、個別の生命体に執着する必要はないと考えていた。
しかし、女性の肉体の不思議さについてはずっと興味を持ち続けている。それ故出逢う女と性交渉を続ける。セックスをしてからでないと、女と付き合うことはない。
とはいえ、四十歳を前にすると、自分の肉体的衰えを感じ始めていた。
そんなときに一ノ瀬ゆい(いちのせゆい)と出逢う。ペニスの挿入など全く忘れて、彼女のお尻の穴の見事さに没頭してしまう。正木は今まで体験したことがない感動を得る。
性交渉を続ければ続けるほど彼女の肉体に圧倒される。正木は彼女を完全猥褻生命体だと認識する。
さらに様々な性的プレイを重ねてゆくごとに、正木は彼女に執着している自分に気づく。味わい尽くすことのできない完全猥褻生命体と、一生接触したくなる。
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