脱げないよろい

脱げないよろい

タイトル

脱げないよろい

ジャンル

書籍/小説・文学

著者

げんじあきら

公開日

2019年09月01日

更新日

2019年09月21日

作品紹介

それはいきなりやってきた 牧本は深夜のニュースを見ていた 「派遣されていた研究所のあるビルの屋上から飛び降りました」 アナウンサーが冷静に語っていた 深見甚太郎だった 一瞬異次元の物語を見ているのではないかと思った クリスマスイヴだった 同期入社の8人のリーダー的存在だった同期8人でよろいを脱げなかったのは深見1人だった 何度もよろいを知らせようと試みたが深見のよろいはあまりにも厚かった ついによろいが割れたのだと思った 悔しなみだが溢れてくる

作者からの言葉

日本の社会はよろいの社会である よろいの立派さで人を判断する 履歴書はよろいを記載するようになっている こんな社会で人間として立派に生きようとしたらかえって苦労をすることになる ブッダとキリストとムハンマドしかよろいが少ない人を見ることができない

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