親権裁判 Ⅳ/Ⅴ


親権裁判 Ⅳ/Ⅴ

タイトル

親権裁判 Ⅳ/Ⅴ

ジャンル

書籍/その他

著者

Nemo Shirota

公開日

2019年05月18日

更新日

2019年05月18日

作品紹介

親による子への虐待事件の中で今、心理的虐待の割合は半数以上である。しかし以前には、虐待といえば身体的虐待がまず挙げられ、心への加害は不当に軽く見られていた。
本書では、そのように心理的な加害への認識が薄かったころの、実母による当時5歳の少女への虐待を原因として親権を争うに至った裁判を検証する。
千葉家裁の2人の「母親優先」女性裁判官の審判・判決は、「子を実母に引き渡せ」である。彼女らは、被害者の少女が訴える言葉に耳を貸さず、心理的虐待の存在を実証した複数の心理専門家の意見を無視してまで虐待を否定した。
本書は、彼らの不正義と子どもへの非情を相手取って7年あまり、6の裁判所の場を闘い、彼らの理不尽な決定を覆して少女の心身を護った記録である。

作者からの言葉

『子どもがトラウマから身体的・感情的・精神的に生き延びるためには、周囲の人々 —— 特に信用し、頼ることのできる大人 —— がそばにいて、どれだけ愛情や支えや励ましを与えられるかが重要なのだ』は、医学博士・精神科医・神経科学者のブルース・D・ベリーの言葉です。
この言葉のとおり、実母から心理的な虐待を受けて心が壊れかけていた当時5歳の少女は、口も回らない幼い時から『せかいでいちばんすき』と慕った父方の祖母に引き取られ、彼女から受ける深い愛情と献身のもとで虐待の後遺症を癒し、健やかに成長しました。
その少女が成長した日々は、私には7年間あまりの裁判で少女を護り切った長い闘いの日々であったのです。
Nemo Shirota [soranotoudai@polaris.zaq.jp]

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