タイトル
文豪の月(立ち読み版)ジャンル
書籍/小説・文学公開日
2018年12月18日更新日
2018年12月18日作品紹介
高木清は挿絵画家になるために愛知県一宮市から上京した。昭和九年頃の話である。高木清は菊池寛に、将棋の腕を見込まれる。文豪は彼に「将棋指しにしたい」とも言い、将棋の好敵手となる。文豪に出逢って四年後、連載小説の挿絵を担当できるようになった。所帯を持ったばかりの高木に幸運が舞い込んだ。将棋が先か、仕事が先か渾然一体となり、そのうち林芙美子の小説の挿絵も描くチャンスが巡ってきた。将棋の対戦相手として重宝され、仕事を貰うために屋敷を訪問すると必ず対戦した。ある日彼は花形挿絵画家として活躍しているが、この人生を投げ捨て、以前の職業ペンキ屋に戻ろうかと悩むこともあった。……(略)。
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