映画からみる戦争の始まり展(12/1より)

来る12月1日から2022年3月27日まで、筑波海軍航空隊記念館にて企画展が開催されます。

 

この企画展で、『木で軍艦をつくった男』の近藤司さんの記録写真が多数展示されることになりました。近藤司さんは、映画『トラ・トラ・トラ!』の美術チーフとして、福岡県遠賀郡芦屋海岸に撮影用実寸大の戦艦「長門」、そして約半分大の空母「赤城」の製作を担当しました。

 

筑波海軍航空隊は、戦闘機搭乗員を育成する予科練・操縦訓練生の初歩練習のため実機訓練を担い、戦争末期には特別攻撃隊を編成し、沖縄戦で特攻作戦に従事しました。旧司令部庁舎は解体の予定でしたが、映画『永遠の0』などのロケ地となったことで「筑波海軍航空隊記念館」として恒久施設となりました。

 

企画展詳細:https://p-ibaraki.com/post/666614131623854080/

 

80年前の12月8日、航空母艦を飛び立った約350機は真珠湾に停泊するアメリカ太平洋艦隊を攻撃しました。しかし、参加した搭乗員765名中、この戦闘で戦死した55名を含め、約8割の617名がその後の激戦で戦死、あるいは殉職し、生きて終戦の日を迎えたのは148名に過ぎませんでした。真珠湾攻撃で戦死した飯田房太大尉は、以下の言葉を残したとされます。

 

「こんなことでは困るんだ。奥地空襲で全弾命中、なんて言っているが、重慶、成都に60キロ爆弾1発を落とすのに、諸経費を計算すると約1000円かかる。相手は飛行場の穴を埋めるのに、苦力クーリーの 労賃は50銭ですむ。実に2,000対1の消耗戦なんだ。こんな馬鹿な戦争を続けていたら、いまに大変なことになる。感情などで喜んでいる場合ではないのだ」。

 

黒澤明、小國英雄、菊島隆三が真珠湾攻撃のすべてを語り残した〝シナリオ準備稿『虎 虎 虎』〟が公開されています。この機会にアメリカとの戦争の始まりを振り返る機会を、是非みなさまにつくっていただきたいと思います。

 

シナリオ準備稿『虎 虎 虎』特設サイト

画像をクリックすると特設サイトへリンクします

 

特設サイト:https://store.voyager.co.jp/special/tora_pearl_harbor

 

 

▼展覧会情報

真珠湾攻撃から80年 ~映画からみる戦争の始まり~

 

開期:2021年12月1日(水)~ 2022年3月27日(日)

住所:茨城県笠間市旭町654

主催:筑波海軍航空隊記念館

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