祝!「青空文庫」の大久保ゆうさん、翻訳本を出版


インターネットの電子図書館「青空文庫」の活動を続けている大久保ゆうさんが、フィルムアート社から翻訳本を出しました。題名は『文体の舵をとれ』(2021年8月刊行 2,000円+税)。
 

『文体の舵をとれ』と題する本書は、『闇の左手』や『ゲド戦記』といった代表作で知られるSF・ファンタジー作家のアーシュラ・K・ル=グウィンが、小説を書こうと志す十四人の生徒と一緒になって行ったワークショップをもとにする、小説教室である。

(毎日新聞 2021年9月4日号「今週の本棚」より)

 
むむ? 見覚えのある説明です。
そう、グインサーガ(同じグインでも違うけど)の作家中島梓/栗本薫先生が「小説道場」をやっていました!

 
アーシュラ・K・ル=グウィンはエッセイも出しているけれども、出自については、室謙二著『非アメリカを生きる』の第1章、が面白いです。内容はネタバレになるともったいないので、紹介までにしておきましょう。
 

「小説道場」シリーズ
著:中島梓
『非アメリカを生きる』
著:室謙二

ちなみに大久保ゆうさんは、2006年に青空文庫で「Le Petit Prince」の翻訳を公開しています。この作品は日本では『星の王子さま』として有名です。1944年に作家サン=テグジュペリがなくなり、2005年1月に翻訳出版権がなくなって、自由に翻訳が出版されました。ただ題名は、他の翻訳者には使わせないということで、大久保ゆうさんは「あのときの王子くん」として公開してます。詳しくは「あのときの王子くん」の「青空文庫版『あのときの王子くん』あとがき」をご覧ください。
 

◆『あのときの王子くん』著:サン=テグジュペリ、訳:大久保ゆう
https://www.aozora.gr.jp/cards/001265/card46817.html

 

『文体の舵をとれ』
著:アーシュラ・K・ル=グウィン、訳:大久保ゆう