コラム
2021年9月1日
戦争は世界のどこにでも生まれている
殺し合いの兆候はあなたの隣に潜んでいる
本日、片岡義男.comで公開の写真家・佐藤秀明氏の連載「世界地図の歩き方」は、『銃器製造の村 ダラ』と題して、パキスタンとアフガニスタン国境の街ペシャワールの状況が語られています。1977年当時の話です。それから40数年後の今、アフガニスタンでタリバンが国を制圧するなんて、今までどこの報道メディアが私たちに伝えたでしょうか? そうなったら、今度はしゃあしゃあとタリバン内部の抗争を語り続けています。ずっとこの国にあって戦い続けていたタリバンのことなど何も知らされてきませんでした。でも、自分でよく考えてください。アフガニスタンはどうしてこんな状態になったのでしょう? 戦争を仕掛けたのは誰だったのでしょうか? 日本は何をしてきたか。その土地で水を得るために働いた一人の医師がいたことだけが、私たち日本人にとってのか細い救いであったことを思い起こして欲しいです。
故・中村 哲 医師
片岡義男.com「世界地図の歩き方」35 『銃器製造の村 ダラ』