西郷隆盛のホンモノの写真がある?!

2018年5月26日(土)〜7月16日(月・祝)まで、上野公園にある東京藝術大学大学美術館でNHK大河ドラマ特別展西どん」が開催されます。
 
会期:2018年5月26日(土)〜7月16日(月・祝)
休館日:毎週月曜日(ただし7月16日は開館)
巡回:大阪2018年7月28日(土)〜9月17日(月・祝)、鹿児島2018年9月27日(木)〜11月18日(日)
 
上野公園には犬を連れた西郷隆盛像がありますが、この展示会の前期5月26日〜6月17日まで、その西郷隆盛像の制作過程に撮影されたとされる木彫りの西郷隆盛像の写真が展示されます。その像にはなんと顔がありません。

 
西郷隆盛の写真は一枚も残されていない、というのが通説です。ですから木彫りを担当した高村光雲は顔を彫れなかったのでしょう
 
木彫りの後、像の顔は、鋳造家の岡崎雪聲たちが西郷の知り合いや親戚などに話を聴きながら、苦労して作り上げたと言われています。公開当時、体型も顔も似ていないと批判があったようです。そもそも西郷の3人目の妻、糸子は、西郷は浴衣姿で散歩に出るような礼儀をわきまえない人ではなかったという感想を述べていたという話もあり、上野の像は関係者に不評だったのかもしれません。それもこれも、ホンモノの写真がなかったからでしょう。
 
ところが、作家茶屋二郎は最新作『こげなお人ではなか! 発見された西郷隆盛の写真』で、ある一枚の写真に写っている西郷隆盛は90%以上の確率で本物であると論じていきます。
 
 
表紙を見てください。その写真の裏には写っている人々の名前が英文でタイプされていました。乃木希典、大山巌、西郷隆盛、山縣有朋、川村純義、勝安房(勝海舟)、ジュリアス・ヘルム、西郷従道。明治の元勲たちの中にいるこの西郷隆盛は果たして本物なのでしょうか。茶屋二郎の歴史ミステリーの最新作をどうぞお楽しみください。