ひそやかなブーム!『木で軍艦をつくった男』

ジオラマやモデルミニチュアのマニアの間で『木で軍艦をつくった男』という本がひそやかなブームとなっています。

 

■木で軍艦をつくった男

https://store.voyager.co.jp/special/kidegun

 

その「男」とは、映画、テレビの黄金期に活躍した美術監督、近藤司さんです。世界的な映画監督である黒澤明に「誰や!こんなことやったの」と豪快な度胸とひらめきを認められ、1967年、ハリウッド映画『トラ・トラ・トラ!』に美術チーフとして参加します。

 

近藤司さんの当時の記憶は鮮明でした。鉄の質感を出すためのさまざまな工夫がまるで、いまそこで仕事をしているかのように語られています。近藤司さんにインタビューしたのはボイジャーの萩野正昭です。残念ながら発行をまたずして近藤司さんは亡くなりました。

 

本の発行から3年、一人のジオラマ制作者がこの本に出会います。Mighty ″O″ の模型部屋のブロガ-、神の手を持つ宮﨑日出雄さんです。宮﨑さんはこの本の資料写真から、『トラ・トラ・トラ!』の赤城オープンセットを1/144で製作します。宮﨑さんは感謝の気持ちをこめて、ジオラマの甲板の上に赤いジャンバーを着た近藤司さんを置きました。みなさんはどんな物語を想像しますか?

 

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2012年1月7日、インタビューを終えて私たちはおいとますることになった。これを着て近藤司さんは私たちを玄関まで見送りにきてくれた。そのときシャッターを切った。この姿が永遠のお別れだった。

 

 

▽Mighty ″O″ の模型部屋

https://blogs.yahoo.co.jp/hideoakagikaga