ぼくらの時代の本とは形のある本だ。
ぼくらの時代の本とは形のない本だ。デジタル上に漂い、
ぼくらの時代の本とはその両方を行き来する本だ。
こう書いたのは、『ぼくらの時代の本』のクレイグ・モドだ。
この本は、この4年間における本のあり方、読書のあり方、出版のあり方の進化を見てきた彼のエッセイを集めた本だ。
この本は、ある種の本が死に、別の種類の本が生まれることを告げる本ではない。紙の本は終わり、電子本が否応なく隆盛することを告げる本でもない。この4年間でぼくらが何かを学んだとすればそれは、ぼくらの時代の本とは紙の本と電子本のどちらのことも指し、著者と出版社と読者の関係を進化させるには、そのどちらにも重要な役割があるということだ。
ここに書かれたエッセイは観察の記録である。シリコンバレーやニューヨークの出版スタートアップでの経験の記録。自分で出版した経験の記録。そしてぼくが何度も何度も--人生を通じて--取り組み、熱中し、恋に落ちて来た一冊一冊の本への愛情の記録だ。
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電子版:972円(税込)
印刷版:2,160(税込)
Romancer作家のみなさん! どうか、ぼくらの時代の本について、一緒に考えてみてほしい。