72年目の8月15日

8月15日、日本は戦争終結72年を迎えます。
私たちは先の戦争において、侵略国として多くの殺戮・蹂躙を侵しました。一方で戦闘・空襲は自国兵士・自国市民のおびただしい死をまねきました。そして広島、長崎に投下された原爆による多大な犠牲を受けました……72年の原爆の日に、被爆者は日本の指導者に問いました「あなたはどこの国の総理大臣か?」と。戦争の経験を日本人として共有したいと切に思います。
 
ドイツ連邦共和国第6代大統領・統一ドイツ初代大統領であったリヒャルト・カール・フォン・ワイツゼッカーは、第2次大戦ドイツの降伏から40年となる1985年5月8日、連邦議会(下院)において演説をおこないました。この演説は、戦争責任を直視するものとして多くの人々の記憶に残されました。すでにリヒャルト・カール・フォン・ワイツゼッカーはこの世を去りましたが、72年目の8月15日を迎える日本において、戦争を振り返る意味を込めて私たちは彼の演説をここに掲げます。すべてインターネット上に公開されているデータを利用させていただいたものです。


荒れ野の40年 ワイツゼッカー連邦大統領演説全文

リヒャルト・カール・フォン・ワイツゼッカー

 

※写真はWikipedia(独)より(Bundesarchiv, Bild 146-1991-039-11 / CC-BY-SA 3.0)

File:Bundesarchiv Bild 146-1991-039-11, Richard v. Weizsäcker.jpg