マルチメディア時代を振り返る……

誠文堂新光社から『デジタルメディアと日本のグラフィックデザイン その過去と未来』が刊行されました。
 
ボイジャーが1990年代に発売したマルチメディア作品『稲垣足穂「タルホ・フューチュリカ」』『るじろむ』『富田倫生「パソコン創世記」』が紹介されています。みんなデジタルの本です。
 

この頃はデジタルの本が珍しく、縦書きの文章がモニターに表示されただけで「おお〜っ」という声がでるほどでした。一方、ページをめくる操作がわかってもらえず、「スペースキーを押してください」と操作を説明すると、なんともいえない声で「あ〜そうなんですね」と言われたものでした。
 
パッケージや画面も紹介していただきましたが、紙本なので、カラーじゃないのが残念です。検索もできないです。るじるし、江並直美、松本弦人、木村真樹といったアーティスト名は検索したいところです。
digi-japan
 
監修:永原康史
編集:JAGDAインターネット委員会
特別寄稿:山本貴光
本体価格:1800円