初めての電子書籍に取り組んで

 企業アドバイザリー(助言)の傍ら本を刊行してきた津田倫男と申します。紙の本の総数は40冊になりましたが、多くが絶版、あるいは重版未定になっており、残念に思っていました。そうした中、電子書籍で既刊の復刻あるいは新刊の刊行が可能と知り、初めて絶版になった本の電子化を試みました。「銀行員は第二の人生で輝く」です。

 

ginkouin

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 苦労した点は三つあります。第一に下書きをずっと横書きで行ってきたため、縦書き表記で読めるようにするため英字を全角に一つずつ変換すること(検索機能を使えば少し早くできます)、第二に漢字に仮名を振ること(なぜかdocではセーブできるのにdocxでは不可ということが起こりました)、第三に図表をどうするかということ。最後の点は、図表を画像化することにより、そのまま使えるとRomancerのサポート担当から聞きましたが、まだ実行していません。今後の課題です。見出しについては操作を習うと意外と簡単にできました。ページを前後して読む場合、紙の本よりも電子が優れていることを自ら体験しました。今後も復刻、新刊だけでなく英語でも電子書籍を作りたいと考えています。

 

 企画出版が難しい場合、自費出版しかないというのが紙の本の世界でしたが、電子の世界では低コストで自力で出版できるのが最大の魅力です。市場はまだ紙の本の十分の一以下とのことですが、いずれコミックやラノベでなくても日本中の、いや世界中の人が読んでくれるであろう電子本に明るい未来が待っていると思えます。ただ、よい作品だから読んでもらえると考えるのは早計で、売る努力(マーケティング)は不可欠です。私の場合はSNSと口コミで宣伝をしていますが、まだブレークスルーできていません。何かよい方法があればご教授頂ければ嬉しいです。

 

 まだ電子書籍に取り組んでおられない方には一つ、二つ自らの作品を電子化(紙での書籍化の前に)されることをお勧めします。編集も校正も一人でやるのは骨が折れますが、簡易性(最初は試行錯誤が必要ですが)と経済性(つまり費用)の点で入りやすいと思います。未来の電子作家、著者にエールを送ります。