ネット炎上 煽るな、危険!

SNSに書き込んだコメントが、意図せぬ方向に取り上げられて、周囲からバッシングされている事件、よく見かけませんか? 最近では東京五輪エンブレムのパクリ疑惑が大騒ぎになりました。これを見てネットの炎上って怖いなと感じた人も多いと思います。

 

でも安心してください。『ネット炎上の研究』(田中辰雄、山口真一著・勁草書房)によると、ネット炎上になった書き込みを見た人のうち、いわば加害者の人たちは全体の0.5%です。ごく一部の人が繰り返し何十回と書き込むことで、あたかもすべての人が攻撃しているような状況が生まれるのだそうです。実際に、Twitterでの炎上の寿命は24時間なのだそうです。

 

ではなぜ、炎上してしまうのでしょうか。原因は新聞やテレビの存在である、と分析されています。新聞やテレビがネットの書き込みを煽るだけ煽った結果、誰も止められない規模の炎上へと発展するのだそうです。

 

ネットの書き込みを信じるときには自らの判断も必要です。

 

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『ネット炎上の研究』
(田中辰雄、山口真一著・勁草書房)
2016年04月刊行